1994年　メルセデス・ベンツ AMG E60

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大変希少なメルセデスAMGE60が入庫いたしました。

　このモデルのベースとなった500E/E500についての云々を私がご説明する必要も無いほど、その素晴らしさは様々な所で語られています。1985年にデビューしたミデイアムクラス、W124型の完成度の高さ、基本設計の素晴らしさは世界中でベストセラーとなった事で証明されています。

　その究極のモデルとして1991年に登場した500Eは500SL譲りのM119エンジンをボンネットの下に収め、シャシーの再設計、ボデイーの生産をポルシェが担当するなんて事は想像外の出来事でした。後にも先にもこんなコラボレーション、恐らくあり得無いでしょう。堅実なクルマ造りのイメージがあるメルセデスにしては、まさに驚くべき出来事でした。
　さて、その素晴らしいE500をAMGが更にチューニングしたクルマがAMG／E60というモデルです。その心臓は6.0Lまでボアアップされて380馬力、サスペンション、ブレーキ、排気系など一通りAMGのスペシャルチューンが施されており、ノーマルの500Eよりも1回りも2回りもパワフルになっています。

　当該車は黒のレザーの内装に、外装がホワイトという大変珍しい組み合わせ。室内は４人の乗員が快適に、しかも速く移動する為のツールとしては満点でしょう。内装のコンディションは良好で、その状態から前オーナーのこのクルマに対する愛情の程が伺えます。何処を走っても全く不満・不安を感じさせないのは流石メルセデス独特の世界ですが、それを見事に高次元で実現しているAMGの技術力には感心せざるを得ません。

　さて、このAMG/E60が一体何台作られたか、諸説ありますがファクトリーワークショップにてホワイトボデイーの状態から製作されたのが15台、と言われていますが正確には良く分かりません。それ以外に500を新車で購入してAMGに持ち込まれてE60になった個体も相当数あるとは思われますが、いずれにしろ今となっては相当レアなAMGコンプリートカーと言えます。当時、日本国内には正規輸入されていませんでしたので、現在国内にて現存するのは全て平行輸入車という事になります。

　まず、中々入手出来ることは無いであろうAMG/E60を是非、当店にてご覧ください。

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